私たちは病気と医療についての根本的な過ちを犯している!

わが国ではそれが当たり前のように思われ、多くの人々がそのように実行していることがある。医療がそうだ。たとえば、カゼをひけば解熱薬や咳止め薬を飲む。同じように、体に痛みがあれば痛み止めの薬、下痢をすれば下痢止めの薬、がんにかかれば抗がん薬、高脂血症になればコレステロール低下薬、高血圧になれば降圧薬、うつになれば抗うつ薬を服用する。

わが国ばかりではない。先進諸国の人々は薬漬けとなっている。薬がそんなに美味しいものなのかと疑ってしまうほどだ。すべての薬には副作用があり、その副作用を抑えるのに新たな薬を飲むが、その薬にもまた副作用があり、それを抑えるのに新しい薬を飲む。

出典:「マンガでわかる自然治癒力のしくみ」生田 哲、SBクリエイティブ

副作用と、それを抑えるための新たな薬の服用というイタチゴッコが延々と続き、服用する薬の数がどんどん増えていく。こうして、もともとの症状なのか、それとも薬による副作用なのか、両者の区別がつかないという笑えぬ状態におちいっている。

この結果、わが国の医療費は高騰を続け、医療制度はパンク寸前の危機的な状況にあるのは周知の通りである。そんなに多くの薬を大量に飲んでも、うつ、がん、糖尿病、心臓病、アルツハイマー病などの慢性病に苦しむ患者数は、毎年、増加の一途を続けている。患者数がいっこうに減らないのは、薬が効かないことの何よりの証拠である。

私たちが病気と医療について根本的な過ちを犯している、と考えざるをえない。最大の誤りは、「病気を薬によって治す」「病気を医師に治してもらう」という考え方そのものにあると私は推察する。じつは、薬も医師もあなたの病気を治す能力を持ち合わせていないのである。

ヒトには内なる治癒力がある!
もともとヒトは健康に生きるものである。たとえ病気になったとしても基本的には自然に治る。野生動物はケガをしても傷口を舐めるだけで治す。手術をすることもなければ、薬をつけることもなく、包帯をまくこともない。傷が自然に修復されるばかりか、トカゲなら尻尾を切ってもまた新しい尻尾が生えてくるし、サンショウウオなら足を切ってまた伸びてくる。下等動物の再生能力は恐るべきものがある。

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