クロエ・キングさんは、ニューヨークからパリに向かう飛行機が着陸する直前に目を覚ました。そして客室乗務員が彼女に隣の男性がマスターベーションをしていると告げた。

30歳のキングさんが、メディウムに投稿した(1)。これが引き金となってこの事件は「Time」誌を含め、多くのメディアで取り上げられた(2)。座席では男性を挟んで2人の女性が窓側と通路側に座っていた。窓側の席に座ったキングさんは、この男性がマスターベーションを開始する前に眠りについていた。反対側に座っていた女性は目を覚ましていた。それで彼女は席を移動したいと主張した。乗務員はそうさせた。

しかし驚くことに、彼らはキングさんをそのまま眠らせておいたのだ。やがて目を覚ました彼女が、席の移動を要求するも、乗務員は聞き入れなかった。そして乗務員は、彼女にアメリカン・エアラインはフランス警察に通報したとだけ告げた。

Miss. Chloe King, by facebook

キングさんは、こう主張する。「彼らがしなかったことは、私を起こさなかったことと、私を安全な所に移動させなかったこと。彼らがしなかったことは、私の要求に応じなかったこと。セクシャルハレスメントを私に伝えた後で、飛行機が着陸するまで私をどこか安全な所に移すべきだった。だが、そうする代わりに、彼らは着陸するまで私を窓と彼の間に置き続けたのです。私は震えて泣きながら、病気にならないかと心配でたまりませんでした」

飛行機がパリのシャルル・ド・ゴール空港に着陸すると、彼女は空港にあるアメリカン・エアラインの事務所を訪れ、機内での出来事を報告した。だが、彼女は、係りはポカンとした目で見ていたとブログに書いている。それで彼女はアメリカンエアラインの法務部に連絡したが、数週間たっても連絡がなく、最終的に「サービスが拙なかった」ことへの謝罪のe-mailが届いた。

デイリー・メールは、アメリカン・エアラインが述べたことを書いている。「アメリカン・エアラインは、すべてのお客様に安全と快適な旅行を提供するために常に努力しております。このフライトにおいてどのようなサービスが提供されたのかを私たちは調査しております。私たちはキングさんに直接に連絡をとりました。飛行中に私たちの乗務員は、フランスの警察に連絡し、パリの空港に来ることを求めました。着陸してからフランスの警察は、申し出のあった件について乗客の男性から話の聞き取りをしました」

しかしキングさんは、アメリカン・エアラインの乗務員による彼女への対応に恐怖心を抱いた。誰だって彼女の立場に置かれれば、恐怖心を抱くだろう。

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