腸はあなたの第2の脳だ
あなたの腸に住むバクテリアの質、量、組成の3者が、あなたの脳の働きを左右する。自閉症児は健康な子どもに比べ、マイクロバイオームが著しく異なることが確認されている(1)。とりわけ、ビフィズス菌のような有益なバクテリアが少ない。

このようなインバランスを修正するために、ナターシャ・キャンプベル・マクブライト博士が栄養療法を中心としたプロジェクトを立ち上げた。これをGAPSという。GAPS(Gut and Psychology Syndrome)は彼女によって提唱された考えで、「腸と心理症候群」のことである。彼女は、リーキーガットを修復することが自閉症を含む神経障害を治すポイントと信じている。

腸と脳のつながり National Cancer Institute

デイビッド・パールマター博士もまた腸の健康とアルツハイマー病のような神経萎縮性障害のつながりを彼の新しい書籍「Brain Maker, The power of gut microbes to heal and protect your brain for life」(邦訳「腸の力であなたは変わる」白澤卓二、訳)で述べている。

ここでも、腸内細菌が腸の裏地を完全にするのを助けているという事実に突き当たる。パールマター博士が説明するように、血液—脳関門の透過性に影響する多くの因子は、同時に、腸の透過性に影響する因子でもあるから、リーキーガットによって神経の病気が引き起こされることも容易に理解できる。

リーキーガットの程度を調べるにはどうすればいいのか? LPS(Lipopolysaccharid、リポ多糖)は特定のバクテリアの細胞壁の成分であるから、もしLPSに対する抗体が血中で高いなら、リーキーガットが疑われる。LPSは単独でも炎症を引き起こす。血中でLPSレベルが高いほど、全身で劇的な炎症を引き起こす。それから、アルツハイマー病とルーゲッリック病の患者においてもLPSレベルが高い。

気分障害もまたマイクロバイオームの不調に由来するかもしれない
マイクロバイオームが不調だと神経の病気にかかりやすいだけでなく、あなたの気分にもマイナスに作用する。最近、うつは腸の不健康によると考えられ始めている。うつの本当の治癒もそこにありそうだ。たとえば、最新の研究によって発酵食品と発酵飲料が若い成人の不安を抑制することが確認された(2)。

先の研究でも、プロバイオティクスが不安とうつを軽減することが示された。たとえば、プロバイオティクスの乳酸菌ラクトバチラス・ラムノサスが脳の抑制性伝達物質であるギャバのレベルに影響を及ぼすことが示された(3)。

もうひとつの研究では、数種類のプロバイオティクスを少なくとも4週間摂取した人は、未来に起こることについてくり返し考える(これが不安に導く)回数が減少していた(4)。別の研究で、精製糖や砂糖の添加を含む高GI食品が、うつのリスクを高めることも確認されている(5)。

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