今、子どもたちは発達障害の過剰診断にさらされ、脳に深刻な副作用を引き起こす危険な薬を注入され、薬漬けにされようとしている。

本書の筆者、米田倫康氏は、これまで多くの精神医療機関の不正を摘発し、また、被害者の声を聞いてきた。その著者が、これ以上の悲劇を繰り返さないために、本書の執筆を決意した。

 

「発達障害バブルの真相」(米田倫康、萬書房、2000円+税)

子どもたちの未来を奪わないために!
空前の発達障害ブームの影で、発達障害の診断、受診、治療等を巡り、さまざまなトラブルも起きています。学校や保育園等から受診や服薬を強要されるようなことも実際に起きています。診断が出たことで差別的な待遇を受けることも珍しくありません。不適切な診断や治療で苦しめられている人々もいます。いずれの場合も周囲は「本人のため」と強調するために抗い難く、苦しい立場に置かれている当事者や保護者も多いでしょう。
 本書は、まさにそのような立場にある方に特にお読みいただきたい一冊です。通常、専門家の判断や指示に対して素人の立場から異議を唱えるのは困難です。しかし、適切な情報があればうまく対処することも可能です。執筆にあたり、専門知識を持たない人も読むことができ、身を守るための情報と視点を身につけられるように意識しました。

 

 また、早期発見・早期支援を絶対視し、早期に専門家につなげることこそが最善だと教育されている医療・福祉・教育・保育関係者にもお読みいただき、現在の発達障害者支援が本当に支援につながっているのかについて再考するきっかけとなることを期待しています。(「はじめに」より)

 

発達障害を疑われる子どもをお持ちの親、子どもに関わる医療・福祉・教育・保育関係者に読んでいただきたい本です。

 

著者紹介
米田倫康(よねだ のりやす)
1978年生まれ。私立灘中・高、東京大学工学部卒。市民の人権擁護の会日本支部代表世話役。在学中より、精神医療現場で起きている人権侵害の問題に取り組み、メンタルヘルスの改善を目指す同会の活動に参加する。被害者や内部告発者らの声を拾い上げ、報道機関や行政機関、議員、警察、麻薬取締官等と共に、数多くの精神医療機関の不正の摘発に関わる。